せっせと生活、ときどき読書

忘れたくないものを書いていくことになると思います

ニャートルニャー


師走に入ってからもらった酷い風邪も

ようやっと治りましたが、

まだ咳が抜けきらず難渋・・

皆さまお気をつけて😆


そんな流れで、インドアの極致、

ドラマ鑑賞がもっぱら

今年末の我が家のスタイルとなりつつあります。


長女とは「JIN仁」(ネトフリでリリース中)を鑑賞中。

いよいよ中谷美紀扮する吉原一の花魁、野風が登場して

金襴、紅灯、渦巻く欲のなかに放り込まれる

仁センセイの行く末に

われわれのテンションも上がる上がる⤴️⤴️



「吉原のドラマって初めて見たけど、なんかあっけなかった。」

「そう?」

「わたしさぁ、

落語で聞いてただけなんだけど、吉原ってもっと大きいものを想像してたんだよね。

大門って意外と小さいんだね?」


「そういわれればそうだねー・・」

母の頭の中にはたけくらべの、見返れば大門の柳云々という言葉しか

思い浮かばない😅😅

矢田挿雲の江戸から東京へ、なんて本を読んでた頃は

まだ吉原のことも想像しやすかっただろうに、

最早記憶の彼方・・。


郭噺をたくさん聞いてる娘の方が詳しいのだ。

タイトルのニャートルニャーって言葉だって娘から聞いたのだ。


お見立てっていう郭噺。


久方ぶりに吉原に足を踏み入れた田舎のお大尽、

花魁に酷い振り方をされてるのにも気づかない。

間に入った若い衆(し)がどうにかして花魁を諦めさせようと、

最後には泣きが入ったところへ

お大尽が一言。


「おみゃーさん、ニャートルニャー」


そう、ニャートルニャーは泣いとるな?っていう意味なんです。

意味なんて分からなくても、

笑えて来て笑えてきて、なんだか愛くるしいこの言葉、

春風亭一之輔の「お見立て」で会えます😆



本年も愚にもつかないたわごとにおつきあいいただき

ありがとうございました。


良いお年をお迎えください。