せっせと生活、ときどき読書

忘れたくないものを書いていくことになると思います

2021-01-01から1年間の記事一覧

嗅覚とAI

昨日のNHKの朝のニュースで、AIの匂い判定が様々な場面で活用されていると 報道されていました。 目指しているのは動物最強の嗅覚を持つゾウの鼻、だそうです。 ゾウは2000種類もの匂いを嗅ぎ分けられるとか。オドロキです。 アガサクリスティに「象は…

セリ科植物におどろいた ~その他入浴料その②

コロナ禍2年目の今冬。 入浴料の当帰について考えることから始まって、 この冬はセリ科の植物が自分にぐっと身近になった冬でした。 色々の発見、驚きを書いてみます。 まず、 1 当帰と川芎の強力タッグに驚いた 川芎(せんきゅう)はセリ科で生薬としては…

こぶしの薬効

♬しぃらかば~、あおぞーら、みぃなーみぃかぁぜー 千昌夫さんの「北国の春」。 歌中のこぶしは春を告げる花としてお馴染みです。 こぶしの花が種蒔きの合図ということで、種蒔き桜とよぶ 所もあるそうですね。 漢方では辛夷(しんい)という名称で、開花前…

隅田川を歩く

とある晴れた日、隅田川沿いをただただ歩き橋を眺めるという ことをしてみました。 それというのも、最近読んだこの本があまりに面白かったから。 著者は木場生まれ木場育ち。 木場の風俗が細かく描写されているだけでなく、舟運についても書かれているので…

今日の薬膳

暖かくなってきたけれど、冷え込む時間もあるから 一枚羽織りもので調節したいというのがこの季節の着こなしですね。 お料理も同じだと思うのです。 まだ温かいものが食べたいような、でもちょっとそれでは 物足りない・・・。そんな時に頼れるのがいわゆる…

万太郎句集で思いがけない笑い

久保田万太郎の句集を読みたいと思い、全集の第十四巻を借りてきました。 全集の月報に何人か万太郎ゆかりの人が寄稿しているのですが、 その中の渋沢秀雄氏(渋沢栄一の四男)の文章がなかなか面白いです。 (以下抜粋) 手紙の中の先生 「俳句はともかく、…

こんな本を読みました~深川木場物語

著者は昭和4年の木場生まれ。戦前の木場を限りない愛情を持って描いています。三月十日の大空襲についてもページを割いています。前半の部分が戦前の木場の楽しい子供時代の話だけに、三月十日後の喪失感が相当ものだったと思われます。ただ、著者の明るい…

自己流鍋巴(グオパー)

朝のご飯がすこーしだけお釜に残ってしまった‼というときに 私がよく作るのが中華のおこげです。 まぁまぁいけます。 まず残りご飯をポリ袋中央にセットします。 ポリ袋は丈夫なものでなくても、スーパーに備え付けてあるような 薄いもので十分です。 左右上…

漢方の入浴剤

ツムラの濁り湯タイプもクナイプのバスソルトの香りも好きだけど、 寒いときに体を芯から温めたい時は刻み生薬の入浴剤に頼ります。 独特の香りとあいまって体はポカポカ、気分も田舎のおばあちゃんの家に 来たみたいにほぐれるというものです。 その匂いの…

大根餅

夕ご飯に久しぶりに大根餅を作りました。 かつて広州から来た中国語の先生に教えてもらったもので、 レシピもどこかにいってしまったので自己流に なってしまってはいますが大きなズレはないはず。 お店でよくあるのは油で焼くものですが、先生直伝の大根餅…

下町の甘味

最近下町づいています。 芥川全集も目次に「本所両国」の文字を見つけ、即借りました。 内容は関東大震災後の本所両国近辺(芥川の生まれた土地)をルポするというものですが、 懐古の情あふれる内容でなかなかよかったです。 あと、「しるこ」というなんてこ…

万太郎の句集を詠みたいと思った~その②

万太郎が地名を詠みこむと粋な感じがするのはなぜでしょう。 「秋の暮汐にぎやかにあぐるなり」 これは柳橋を詠んだもの。 柳橋は神田川と隅田川の合流する辺りなので 二川合流の壮大さもあると思う。 「神田川祭りの中をながれけり」 言わずもがなな句。 「…

万太郎の句集を読みたいと思った~その1

「下町の抒情」といえばとりあえず思い浮かぶのが久保田万太郎。 芥川龍之介と同時代の人、浅草生まれのチャッキチャキの 江戸っ子です。 こんな本を借りてきまして、 好みの句はいっぱいあるのですが数ある名句のなかでも横綱級に好きな句が 湯豆腐やいのち…

2021/02/22

今、国産レモンが出盛りですね。昨日は恒例のレモン酒作りをしました。炭酸で割るとすごく美味しいので夏場は欠かせません。分量はホワイトリカーのパックに印刷されている割合で。「皮は厚めに剥く」とありますが、少しだけ入れると薄いレモンイエローが着…

春まだ浅き

春の足音はしますが、 まだまだお風呂で温まりたい日は続きます。 薬草の本ではウドは良い入浴剤になるとか。 天気予報ではこれから晴れの日が続くので スーパーで山ウドを購入。 芽は天ぷらに。残りは刻んで干します。 本には5cmの長さとありましたが、 …

田中一村展

千葉市美術館で開かれている 田中一村の美術展に行ってきました。 今回の美術展は美術館所蔵の一 村作品すべてを蔵出ししているそうです。 一村の出発点となった10代の南 画から色紙、写真、扇子絵や茶 托などまであり、興味深い展覧 会です。 白眉は「アダ…

鶏の塩蒸し焼き

もうすぐ木の芽時。春の暖かさは心地好い一方で揺らぎやすさも招きます。「そういえば棗(ナツメ)って漢方では精神安定の作用ってなかったっけ?」薬膳を学んでいたときの微かな記憶がよみがえりました確認、確認。果肉は滋養強壮・利尿で、神経症に用いら…

季節を感じます

ご近所の方に野菜をいただきました。葱、菜の花、里芋とパクチーを沢山。せっかくなのでパッタイ(タイ焼きそば)を作りました。パクチーは薬膳では解表(げひょう)類に分類されています。発汗作用があるので、悪寒・熱鼻水などのような表面に出てくる症状…

驚いたこと

つい先日、夫がテレビで聴いた面白いことを話してくれました。 故大平元総理がある席上にて日本と中国の関係を大晦日と元日 に例えたそうです。 そのこころは? 12月31日と1月1日は一日の違いだが、暦の上では一年の始まりと終わり。 最も隔たりのある日であ…

立春 初午

今日は立春だわー♡ ということでお休みだった娘と二人、 神社に詣出てみました。 いいお天気。 昨日の豆まきの跡が微笑ましいです。 イベントとしての豆まきはコロナ禍で中止だったのですが、 儀式としてやはり撒かれるのですね。 詣出て初めて知ったのです…

はじめまして

はじめまして。 もうじき還暦を迎えます。 定年前のアラ還夫婦の日常を覚書的に綴ってまいります。 内容は味の映画、読書、薬膳などを中心とした 日々の覚書になろうかと思います。 どうぞよろしくお願いします。